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SST(ソーシャルスキルトレーニング)で社会性を育む!

社会性の訓練が不足している子ども
周りのみんなが困っているよ?

「療育と教育」のブログでは、学校でのいじめやトラブルの背景には、子どもたちの精神的・肉体的な「体幹」を築くための療育不足があることをお伝えしました。今回は、その解決策の一つとして注目されているSST(ソーシャルスキルトレーニング)について、さらに詳しく掘り下げていきたいと思います。


SSTで得られる効果


SSTは、子どもたちが社会生活を送る上で必要なスキルを習得し、以下のような効果が期待できます。


  • コミュニケーション能力の向上:

    • 相手の話をしっかり聞く

    • 自分の気持ちを適切に伝える

    • 相手の気持ちを理解する


  • 対人関係スキルの向上:

    • 友達との関係を築く

    • 協力して作業を進める

    • トラブルを解決する


  • 社会性の向上:

    • ルールやマナーを守る

    • 順番を守る

    • 公共の場で適切に行動する


これらのスキルは、学校生活だけでなく、将来社会に出てからも必要不可欠なものです。SSTを通して、子どもたちはより良い人間関係を築き、社会に適応していく力を身につけることができます。


SSTの具体的な方法


SSTは、子どもの年齢や発達段階に合わせて、様々な方法で実施されます。


  • ロールプレイ:

    • 日常生活で起こりうる場面を想定し、役割を演じることで、適切な行動を学びます。

  • ゲーム:

    • ルールのあるゲームを通して、順番を守ることや協力することなどを学びます。

  • グループワーク:

    • グループで課題に取り組むことで、役割分担や協調性を学びます。

  • ビデオ教材:

    • ビデオを見て、良い行動と悪い行動を比較し、適切な行動を学びます。


これらの方法は、子どもの興味や関心を引き出し、楽しくスキルを習得できるように工夫されています。


ご家庭でできるSST


SSTは、児童発達支援や放課後等デイサービスなどの施設だけでなく、家庭でも行うことができます。日常生活の中で、以下のようなことを意識してみます。


  • 挨拶や感謝の気持ちを伝えることを促す。

  • 子どもが話しているときは、しっかり聞く。

  • 物の貸し借りや順番を守ることを教える。

  • トラブルが起きたときは、解決方法を一緒に考える。

  • 公共の場でのマナーを教える。


これらのことを継続することで、子どもの社会性は着実に育まれていきます。SSTは、子どもたちが社会で生きていくために必要なスキルを身につけるための有効な手段です。ご家庭と当事業所が連携し、子どもたちの社会性を育んでいきたいと思います。


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